【考察】韓国ドラマ「二十五、二十一」多様な色の演出どういう意味?

【考察】韓国ドラマ「二十五、二十一」多様な色の演出どういう意味? 韓国ドラマ

この春、韓ドラオタク界隈をとにかく賑わせている韓国ドラマ「二十五、二十一」。

毎回こんなに気持ちを揺さぶられるドラマはなかなかありません。

中でも「多様な色の演出」について気付いたことがあったので考察していきます。

・背景⇒緑
・ヒド⇒赤
・イジン⇒青

↑こんな感じの内容です。

「二十五二十一」多様な色の演出

EP.1、1998年の物語は高校生のヒドが学校に向かうところから始まりますが、すぐに教室のシーンに切り替わります。

ここで注目してほしいのが教室のカラーです。驚くほど教室中が青・緑・赤・黄色で埋め尽くされているんです。

ぜひ確認してみてください。

単なる偶然なんかとは思えないほど、青・緑・赤・黄色で統一されています。

それに加え、イジンのバイト先で、ヒドの行きつけでもある貸本屋のシャッターも青・赤・黄色のラインが引いてあります。

この時点で、なんとなくこのドラマの主要カラー?のようなものをキャッチできました。

二十五二十一の重要カラー⇒黄色

背景カラー

続いて、二十五二十一の背景カラーです。

ドラマを見ていると気付くと思うのですが、EP.1からヒドとイジンが映るシーンの背景はやたらと緑になっていることが多いんですよね。

色々な光が反射して緑に見えたり、とにかく様々な要因で背景が緑になっています。

ヒドとイジンのカラー

ヒドとイジン、それぞれを象徴するカラーもなんとなくある気がしますね…。

ヒドのカラー

ヒドの場合、赤いアイテムに黄色い服が目立ちます。

イメージとしては緑の背景に赤や黄色が足された感じですかね。

EP.6まで見た感じだと、ヒドのメインカラーは赤(若干きいろ)という解釈ができます。

イジンのカラー

反対に、イジンは青(緑)が目立ちます。

特に、EP.3あたりから徐々に青系の洋服を着ることが増えたように感じるので、彼のメインカラーは青(緑)という解釈ができます。

赤+青の投入

EP.4あたりまでは、なんとなく2人のカラーがあるのかな…くらいの感じで見ていたのですが、それを裏付けるかのようにEP.5が放送されました。

涙を流しながらお互いの声を聞いていた電話ボックスはそれぞれのカラーである青と赤。

ただの感想(飛ばしてOK)
全身で相手の声を噛みしめている姿には涙が止まらなかったですね(;_;)このシーンは全身がお互いの声で包まれているようにも見えました。

2人で手を繋ぎながら走って行った先の赤い灯台も青く点灯していました。(グリーンライトともとれますね)

出典:http://tvn2521.com

会えない時間を重ね、お互いが特別な存在であるんだということを示すようなタイミングでそれぞれを象徴する赤+青の挿入。

さらに、EP.6でイジンがヒドを見つけて探し出すシーン。ここでも赤いデモ隊と青い看板が特徴的でしたよね。

二十五二十一それぞれのカラーが表す意味

それぞれを象徴するカラーが分かったところで、次にそのカラーが持つ意味について解説していきます。

(※ここからはあくまで考察となりますので、ただ楽しんで見ていただけると嬉しいです。)

実はですね、あまりに色の演出が気になったので、調べていたら「韓国の五方色」というものにたどり着きました。

五方色とは?

韓国で昔から多く使われている五つの色を「五方色」と呼ぶそうで、青・赤・黄・白・黒の五つがそれにあたります。

古くから人々の情緒と価値観を表すものとして、非常に大事にされてきた概念のようです。

そして、二十五二十一の主要カラーともなっていた、青・赤・黄も入っているので意味を確認してみると…。

・青(緑)=青春
※韓国では緑も総称して青という言葉を使ってきたらしいので、青=緑。
・赤=人生の盛りの年代
・黄=強い生命力
・青+赤=この2つが合わさると男女の象徴

どうですか?なんとなく繋がってきませんか?

背景、ヒド、イジンそれぞれのメインカラーに五方色を当てはめてみると…

背景カラーの緑(青)=青春
ヒドのメインカラー赤+黄色=力強い生命力
赤(ヒド)+青(イジン)=男女の象徴

青春を象徴する緑の背景で物語が進み、そこに男女を象徴する赤と青の演出。

最後のOST「Your World」の歌詞に「緑色に染まっていった君と僕」とありますが、これは青春の思い出として薄れていくという意味だったのでしょうか。

この色づかいは制作側が意図しているものかは分かりませんが、深い意味が一切含まれていなかったとしても上手い具合に当てはまっているので不思議です。

ちなみに、「五方色」は宇宙のすべての存在を5つの要素で整理した中国発祥の『陰陽五行説』が元になっています。

『陰陽五行説』について詳しく知りたい方は以下をご覧ください。

「青春」の意味

ちなみに、二十五二十一のキーワードにもなっていそうな「青春」も『陰陽五行説』から生まれた言葉です。

未熟さを感じさせる「青」という色や成長を感じさせる「春」という季節に象徴されような、人間の成長期を表す言葉が「青春」なんだそう。

青春という言葉の持つ意味と、二十五二十一の企画意図に書いてあった「青春」の説明がまるで同じなので、やっぱり五行説の概念が演出に関係しているのかなぁなんて思ったりします。

幸福を求める赤

ちなみに、先ほど「赤」には「人生の盛りの年代」という意味があると説明しましたが、もうひとつ「福を求める」という意味もあるのだそうで…。

EP.4 イジンの赤い車に乗って2人が不良から逃げるシーンが思い浮かんだんですよね。

出典:http://tvn2521.com

左折レーンで止まっていたはずの車が直進レーンへと移動⇒青信号で車が走り出す瞬間には「直進の矢印」が視聴者に分かるようにはっきりと映し出されている演出のところです。

「2人で遊ぶ時だけはこっそり幸せになろう」と言っていたヒドとイジン。

直前まで少しギクシャクしてしまっていた2人が、「福を求める赤い車」に乗ってまた同じ幸せの方向を向いて走り出した、ともとれるシーンでした。

これは単なる深読みにすぎないと思うのですが😌

以上、考察でした。非常に分かりづらくなってしまって自分でも驚いています。

どうか少しでも楽しく見てもらえていたら嬉しいです。

 

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