【感想】二十五、二十一の視聴を終えて…つまらないわけがない

韓国ドラマ「二十五、二十一」つまらないわけがない【感想】 韓国ドラマ

何より先に言っておくが「二十五、二十一」は面白い。

ということで、私の人生ドラマとなったこのドラマの感想を述べていく。

二十五、二十一の感想【視聴前の方向け】

こんな方におすすめ
  • ナムジュヒョクに魅力を感じている
    (↑今感じていなくてもこのドラマで確実に彼の魅力に気付くだろう)
  • ヒロインに魅力を感じるドラマが好き
  • 青春ドラマが好き
  • キュンキュンしたい
  • 生きる活力が欲しい
  • これまでにないタイプの韓ドラを観てみたい
  • とりあえず少しでも見ようか迷ってる

若者の成長をド直球に描く二十五、二十一。

とにかく一度見てみてほしい
この一言に尽きる。

よくも青春ドラマの中にここまでのストーリーを落とし込んで夢中にさせてくれたな、とこの脚本に何度も衝撃を受けた。

青春ロマンスというより、ここまでくるともはやヒューマンドラマという方が正しいのではないかとさえ思う。

まず見て損することはない作品だ。これだけは断言できる。

これ以上何か余計なことを言って作品のイメージを崩してはいけない気がするので感想はここら辺にしておく。

視聴前の自分に伝えたいこと
・盛大なロスに気を付けろ
・この気持ちをシェアできる場所を確保せよ(Twitterなど)

まさにこんな気分である。

二十五、二十一の感想【視聴済の方向け】

これほどまでに神演出が光るドラマを未だかつて見たことがない。

圧倒的映像美、様々な物事の対比、どこをとっても丁寧に描かれていた本作は韓国史に残る名作だ。

今回はその中でもペクドについて語ってみようと思う。

ナ・ヒドとペク・イジン。

2人は本当に愛し合っていたのだろうか?

イジンはドラマの始まりから終わりまで、終始一貫してヒドを愛していたと思う。

一方で、ヒドはイジンを応援することで自分の心の溝を埋め、自分を満たしていたのではないのだろうか。

もっと言うと、自分が応援することで立ち直るイジンの姿を見て自身を満たしていたのではないだろうか。

孤独だったヒドにとって、それは「愛」ではなく、一種の依存でトラウマの克服のようにも見えた。

だからこそイジンに自分の応援が届かなくなったと感じたあの瞬間、裏切られたように感じてしまったのかもしれない。

そうじゃなければ、イジンの置かれた状況を理解することはそう難しくないことだったのではないかとずっとモヤモヤが消えずにいる。

(考えてみれば勝手に特派員を希望するイジンもなかなかどうかしているし、心の距離はどんどん離れていくのにそれをどうすることもできないヒドの辛さも良く分かる。)

ヒドが言った通り、誰も悪くないのだ。

とはいえやはり、「ヒドにもう少し理解があれば2人は別れずに済んだのではないか」と、この決断を下した彼女を自分勝手で少々我の強すぎる女の子だなと思ってしまった。

だけどそれは違う。

あの日、どん底に突き落とされたイジンを救ってくれたのは、まぎれもなくヒドだった。

「絶対幸せにならない」と全ての期待を捨てたイジンに希望と癒しを与えたのは、まぎれもなくヒドだった。

どん底にいるイジンを立ち直らせていつも良い方向へと導いたのは、まぎれもなくヒドだった。

自分を明るく照らして一緒に歩んでくれたこと、あり得ないほど自分の人生を輝かせてくれたこと、彼にとってそれだけはまぎれもない事実だった。

偉そうで少し我が強い、そんな子だからこそイジンを照らすことができたんだ、とようやく理解した。

そして、NYから帰ってきた2009年のイジン。
結婚をするならまだしも、両親と暮らすためにローンを組む姿を見れば彼が家族をどれほど大切にしているかは一目瞭然だ。

あの日、ヒドに出会っていなければ、きっとどん底から立ち直れず家族とこうしてまた幸せになることはなかっただろう。

時代のせいでどん底に落ちたペク・イジンの人生を良い方向へと導いたのは、結局いつもナ・ヒドだった。

「一緒に立ち上がろう」と全力で彼を支えようとした彼女の想いは間違いなく「愛」だったし、確かにあの瞬間2人は全力で愛し合っていた。

その事実だけでもうこの物語はハッピーエンドだろう。

2521に出会えて良かった。

二十五、二十一を振り返る

さて、ここからはあれこれ思ったことを少々まとめてみることにする。

二十五、二十一が伝えたかったこと【メッセージ】

“愛と友情が全てだった頃そんな時期は人生でほんの一瞬。その一瞬こそが長い人生を輝かせる”

このドラマが視聴者に伝えたかった事、それは大人ヒドのこのセリフに凝縮されていたと思う。

桜、花火、お金で買えない空…

振り返ると、“青春は一瞬”というメッセージを伝えるには十分すぎるくらいその「瞬間」の儚さ尊さを象徴するものがドラマの要所要所に詰め込まれていた。

1シーン、しかも声のみの登場だったイジンの元カノ(ダウン)にですら「この瞬間を忘れないで」と一瞬に言及させる徹底ぶりを見れば作家が一貫して何を伝えたかったのかは明確だ。

ヒドを演じたテリちゃんも、ユリムのセリフを引用しながら「永遠ではなかったとしても一度は手に入れたそれが重要だと思う」と話していた。

2人が恋に落ちたのはいつだったのか

心がとんでもなく孤独だったとき突然できた唯一の味方。どんな時も何の疑いもなくお互いを信じリスペクトしあっていたヒドとイジン。

では、そんな2人が恋に落ちた瞬間はいつだったのだろうか?

イジン⇒ep2ラストのシーン

2521の中でも名場面となったこのシーン、間違いなくここで彼はヒドに心奪われただろう。

“雷に打たれたような衝撃”を的確に表現するナムジュヒョクに見てるこちらが衝撃を受けた。

ヒド⇒ep4のイジンとフェンシング対決するシーン

一方のヒドは少々遅れてep4のこのシーン。

イジンがマスクを取った瞬間、彼の笑顔がヒドの心臓を突き破り彼女の隠しきれないトキメキがこちらまで伝わってきた。

しかし、当の本人がその恋心に気付くのはep4からしばらく先のこと。

早くから自分の想いに気付いていたイジンはただ側で見守ることを選び、自分の気持ちに気付いたヒドは早々に行動を起こす。

失うことばかり考えるイジンらしさと、手に入れることを考えるヒドらしさが最大限に描かれている部分だった。

実はヒドが振られている

最終的に別れを切り出したのはヒドだったため、どちらかというとイジンが振られたように錯覚してしまう。(いや、実際そうなんだけど)

しかし、当時の2人の状況を冷静に観察すると、どう考えてもヒドがイジンに振られている。

「行かないで」と言うことでしかイジンを繋ぎとめておくことができない、身動きが取れないヒド。

全てはイジンの選択にかかっていた。行くか行かないかで2人の関係性が決まる。

ヒドに全てをかけ「行かない」という選択をすることもできた中で彼が下した決断は「行く」だった。

つまり、もうヒドにはどうすることもできなかった。これまで「待って失望して諦める」を繰り返してきた彼女にとってこの状況は既に振られているのと一緒だったのではないだろうか。

だからこそ、最終的にヒドの結婚まで描かれていて良かった。

これでもし大人ヒドが未婚でいまだイジンを想っているようなことがあったら、これこそまさに“初恋の思い出”なんかでは済まされない。

ヒドが結婚していてこそ初めてこの物語は美しい初恋の青春ドラマに変わるのだと思う。

2人は最高の愛の形を手に入れた

「こっそり幸せになろう」「一緒に成功しよう」「あなたがどこにいても私が届けてあげる」

2人がともに歩んでくる中で結んだこれらの約束。全ては叶った。

2人の成功はお互いの存在がなければ確実に成しえなかったもの。

最終的に別れがきてしまってもこみあげてくる思いはただ「ありがとう」という感謝の気持ちだった2人。間違いなく最高の愛の形を手に入れたのだと思う。

思い出として胸の中に生き続けるお互いの存在はまさに”Starlight”だ。

2521アトリエの意味

「2521アトリエ」

「2521の意味は皆さんの想像にお任せしますよ」って感じのオープンエンディングで幕を閉じてしまった本作。

自分なりに考えてみたのだが、

・マドリード 21歳(2001年)
・プラハ 25歳(2005年)
・サンフランシスコ 29歳(2009年)

のうち、ライバルのユリムと共に出場したオリンピックで金メダルを獲得した25歳(2005年)、21歳(2001年)=2521

という意味ではないだろうか。

ep14、ニュースでイジンに感想を聞かれた際「個人的には今回の大会(サンフランシスコ)が一番楽に感じました」と答えていること、

ep16、スンワン父のお葬式で「コユリムがいないから金メダルをとるのは当たり前」という発言をしていることを見ても、3度目のオリンピックにはどこかヒドの余裕を感じる。

もちろん、出場した全てのオリンピックが大切な記憶として残っているだろうけど、ユリムと出場した過去2回はヒドにとって何より特別なものだったに違いない。

だから、自身のフェンシング人生の中で最も輝いた、記憶に残る瞬間である「2521」を自分のアトリエの名前にしたのではないだろうか。

もしそうだとすると、実際のオリンピックと開催年が1年ズレて描かれているのも納得だ。

さすがに結婚していて子供までいるヒドが元カレイジンとの思い出である2521をアトリエの名前にするのは考えにくい、と個人的には思っている。

それか、表向きはオリンピックの2521としているが、本当の意味は自分だけが知っている(イジンとの思い出)2521ということもあるのかも…?

ナヒドの結婚相手はどんな人?

おそらく2521を見ていた人の多くが抱いている素朴な疑問が「で、ヒドの結婚相手って誰だったの?」ということだと思う。

放送後、幼稚園生ミンチェと手を繋いでいるお父さんらしき後ろ姿がTwitterで少し話題なっていたが本編では一切触れられていなかった。

ということで、ここからはあくまで想像になってしまうが少々考えてみる。

まず大前提として、ヒドに「待って失望して諦める」をさせない人だったということだけは言い切れる。

自分のことよりもヒド優先、なんなら生活の中心にヒド。
彼女が安心してフェンシングに打ち込めるよう、隣で穏やかに見守り支えてくれた人だったのだろう。

イジンが自分の道を貫く人なら、ヒドの旦那さんは彼女に全てをかけられる人。きっと、ヒドのお父さんのように素朴で優しい男性なのではないだろうか。

ミンチェの年齢から逆算してヒドは25~26歳で結婚したと思われるが、その時点で既に経済的に余裕がある人だと考えると、旦那さんもやはりイジン同様年上なのではないかと勝手に想像している。

大人に捧げる青春ドラマ

人は完全に思いを昇華しきれなくても前に進んでいくしかない。

ヒドの結婚出産もイジンを忘れたからというわけではなく、必死で前に進もうとした結果だったのかもしれない。

だからこそ大人ヒドの少し未練があるように見える表情もある意味すごく自然で…ましてやあんなに素敵な関係性の人と嫌いで別れていないのであればなおさら。

だけどそんな風にして違う日常を人は普通に生きていたり…。

2521のラストは「あなたの選択はそれはそれで良かったよ」「いつも答えはひとつじゃないよ」と言ってくれている気がしてどこまでも胸が熱くなった。

後悔に苛まれた過去すら思い出に変わる日が来る、まさに“青春の擬人化”そのものだったように感じる。

いくらでもハッピーエンドにできたはずなのにあえてこの脚本…

「今」を生きる私たちにどこまでも寄り添ってくれているような優しい作品であり、若者だけではなく“大人に捧げる青春ドラマ”でもあるのだ。

「青春」を過ぎ去った者の思い出がある以上、「青春」を控えている者がいる以上、この物語は色あせることなく輝き続けることだろう。

ヒドとイジン、2521のみんなが今日も同じ空の下、自分の人生を幸せに歩んでいることを願って_____。ー完ー

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*写真は全てtvNからお借りしました。

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